2019年7月23日、高校野球埼玉大会「浦和実業x市立川越」を見にいった。
試合は、AシードとDシードの対戦とは思えないほど稚拙な采配と攻撃だった。
たとえば、双方にノーアウト満塁やノーアウト3塁のチャンスがあったがノープランで得点できず無駄にするなど。
試合の感想はこんな感じ。
ここからは、高校野球を観戦して感じたいくつかの違和感と感想を書き連ねる。
【高校野球】浦和実業x市立川越を観戦して感じた違和感
私は市立川越側のスタンドで観戦していた。
高校野球観戦でチアリーダーを盗撮?
市立川越の教師と思われる人間が、スタジアムで撮影をしている何名かの観客に声をかけていた。
おそらく「チアリーダーを映すなよ」ということだろう。
もし違っていたらすまないが、何年か前にも違う高校でそういった光景を見たことがあるので感じたことをつらつらと。
観客は「いや、試合を撮影してるだけですよ」なんてことを返している感じだった。
いや、待てと。
私は、その観客がチアリーダーを撮影していたのかどうかは知らない。
ただ、実際撮影していたら犯罪なのか?
そりゃ、足を執拗に狙ってるとか、スカートの中を撮ろうとしていたらアウトだろうが、チアリーダーの応援風景を撮影することは犯罪なのだろうか。
まぁ、どっちでもいい。
そんなにチアリーダーを映されるのがいやなら、上下ジャージで応援させればいい。
わざわざ大衆の前で、あんな露出度の高い格好をさせる必要は微塵もない。
大勢の観客の前で露出度が高い服を着させているのに、かたや盗撮犯探しに奔走する。
なんだこのマッチポンプは。
観客も仮に無罪なら、離れている私にも分かるぐらい恥をかかされたわけだから、きちんと「誠意ある謝罪」を要求しないといけない。
いや、恥をかかされたというのは生ぬるいかもしれない。
痴漢冤罪と同じわけで、社会的に終わる可能性だってある。
ヘラヘラ笑って対応せず、きちんと相手の名前を聞き出してそれ相応の対応をしないと。
【浦和実業】「こいつら」
負けた浦和実業の監督だか、コーチだかが、負けた試合後、保護者の前で言った言葉が「こいつらは良くやった」
選手に対して「こいつら」…
どんだけあなたは偉いんだと。
高校野球は何年も観戦しているが、どの高校も監督の態度が面白いぐらい一致している。
とにかく偉そうなのである。
選手の前で仁王立ちで話し出す。直立不動の選手たちは、監督の一言一言に「ハイッ、ハイッ」と大きな返事をしている。
本当に聞いている?返事をするのが目的になってない?
海外の監督でもバレーボールのカルポリや、サッカーのファーガソンも怖い監督として有名だが、日本の場合は何か異質だ。
日本の指導者は「どうやったら伝わるか」など考えず、ただ自分の感情を吐き出しているように見える。
しかも選手は坊主、その監督はフサフサ。
生徒を坊主にさせるなら指導者もするべきだ。
そして、坊主にさせる理由を明確に述べなくてはならない。
この「選手全員坊主」も強烈な違和感を覚える。
よく何年も人権侵害で問題にならないなと。
特に、久しぶりに高校野球を見にいくと、この「全員坊主」の異様な光景に戦慄を覚える。
もうこれだけ何年も変わらないのなら、日本人だけで変えることはできないだろう。
やり返してこない日本人生徒と違い、思いっきり反撃してくる外国人生徒の存在が日本を変えるきっかけになるかもしれない。
教師も今のように度を越した偉そうな態度なんてとり続けられないだろうし。
自分のミスを棚に上げ体罰を振るう指導者
はっきり言って選手がうまくならないのは監督の責任である。
それを日本の指導者は自分の責任を棚に上げ、ひどい時は生徒に体罰を振るう。
春日部共栄の本多監督のように。
そのこぶしは自分自身に向けてください。
あなたが選手を育てられないのが100%悪い。自分のイライラを選手にぶつけてはいけない。
よく「体罰はやる方もつらい」なんて言葉もあるが、彼らにそんな感情は絶対にない。
ただ、コントロールできない怒りを選手にぶつけているだけだ。
絶対的な権力を持つ教師。何年経っても改善されない
私の学生時代からそうだが、教師の傍若無人振りが一向に改善されない。
日本の場合、教師は生徒をロボットのように意のままに操っている。
高校野球の試合では保護者も大勢応援に駆けつけているわけだが、服装ではなく態度で教師との違いがすぐ分かる。
教師はとにかく偉そうなのである。
今になって思えば「やられたらやり返せばよかった」と強く思うが、学生時代はそんな思考にならず、教師の意のままに動いていた。
たとえば、校庭を上半身裸でランニングさせられたことが何度もあった。
教師が試合の内容に不満だったらしく、そういう命令をしてきたのだ。
いや自分の怒りを選手にぶつけるなよ。
「今日を踏まえて、どういう練習をすれば改善するのか」を考えるのが指導者の仕事のはずだ。
学生時代はそんなことは考えもせず、ただ教師に従っていた。
教師も生徒が絶対にやり返してこないことを分かっているから、ああいった理不尽な態度がとれる。
やはり選手は絶対にやり返さなければいけない。
殴られたら殴り返せ。鼓膜を破られたら破り返せ。
すべて学生時代に私や仲間が受けた被害である。絶対にやり返すべきだった。
どう考えてもスポーツでうまくいかないだけで、あれほど理不尽な暴力を受ける理由にはならない。
やり返さないから、「監督の満足するレベルに達していない」という稚拙な理由だけで、暴力が繰り返される。
しかも教師は知っている。「学生は絶対にやり返してこない」と。
自分の命令には必ず従う生き物だと。
ただ、本当にやり返してしまうとこちらがgo to jailになってしまう可能性もあるわけで、現実的には警察などに訴えるしかないのだろうけど。
最後に
なんだかとりとめもなく書いてきたが、両校の選手や応援団は素晴らしかった。
応援団は声も出ていたし、一体感があった。
日本は野球人口が圧倒的に多いながらも、台湾にあっさり負ける。
日本全国で、選手の成長を考えて論理的な指導を行っている高校野球指導者はどれほどいるのだろうか。
野球に限らず日本の部活は「恐怖政治」だ。
とにかく偉そうな指導者が、恐怖で生徒をコントロールする。
もういい加減変わらないと駄目だ。
そりゃ、ある程度は強くなるよ。恐怖政治はドーピングだから。ある一定の強さは必ず手に入る。
指導者もそれで結果が出てるから何年もそれを続けていく。
そもそも変える気があるのかどうかも知らないが。
それよりも何よりも、生徒の人権を守らなければならない。
今日もあったが、自分では何もせず汚い言葉で指示だけしている教員がいた。生徒もただハイハイ従ってるだけじゃ駄目だ。
この「教師が絶対的な権力を持っている」という構造はどうやったら変えられるのか。
P.S.
いつも学生時代に思っていたこと。
日本の生徒は教師に従順に従うだけだが、外国人の生徒はやり返す人もいるだろう。
そういう生徒に対し、教師は日本の学生に接するような態度で外国人の生徒にも接することができるのだろうか。
現在増えているのはハーフの人間であり、彼らの中身は日本の学生と変わらないマインドだろうから、同じように服従しているだけかもしれない。
本当の「外国人の生徒」が増えたときにどう教師が変わるのか。
やり返されてボコボコにされてしまうのか、そもそもやり返してこない日本の学生だけに厳しく接するのか、気になるところだ。